政治部OB会総会を開催 

 政治部OB会は10月23日、東京・内幸町の日本記者クラブで、2019年のOB会総会を開催した。会員34人が集い、政治部時代の思い出や、最近の安倍政権の動向などについて賑やかに語り合った。

 
 総会は年1回、毎年10月に開催している。冒頭、宮崎勝治氏らこの1年の物故者に黙とうを捧げた。 その後、最長老の桑田弘一郎元テレビ朝日社長(93)が、乾杯の音頭をとって開会した。

 OB会では、傘寿を迎えた会員をお祝いすることを恒例にしている。今年は、西村多門、村野坦両氏が対象で、誕生日順に挨拶。 

 西村さんは、子どものころから書を学んだことを紹介し、「今でも新聞記事の見出しを書にしている」と話した。若い記者時代にも触れ、「成田空港開港は、千葉支局時代の私の特ダネ。知事から情報を入手し、夕刊1面のアタマだった」と思い出を語った。

 村野さんは、大学の同じゼミから5人が朝日新聞に入社するという極めてまれなケースだったことを紹介。政治部の若手時代に、英語使いだった有馬純達デスクから、「村野君記事というのはグラスプ(grasp)だよ」と教えられた経験を紹介。「『ぐっとつかむ』という意味で、政治部の伝統を教えられたことを感謝している」と語った。

 続いて、栗原健太郎政治部長が夏の参院選について、「取材網が縮小する中で、参院選では比例区はじめ当打ちで圧勝した」と報告。2020年の東京五輪後には、ポスト安倍をめぐって「大きな政局を迎える。要員が減る中でも権力監視という役割を果たせるよう態勢を整えたい」と語った。

 歓談の後、堀越作治氏が中締めのあいさつに代わる詩吟を披露。 来年の再会を誓って散開した。